感謝の数をかぞえてみる。
みなさんは毎日、感謝してますか?何に感謝しますか?
今年の7、8月、私は精神的にとても辛く不安な時期を過ごしていました。
イライラしていたし、モヤモヤしていたし、グチとため息ばかり吐いていたように思います。
そんな状況をよく知っていた姉に勧められて始めたのが、ロンダ・バーン著書の”ザ・マジック”。
28日間の、感謝のワークブックです。
数年前に流行った、同じ著者による”ザ・シークレット”は有名ですが、この本はその実践編といった感じでしょうか。この本の存在は、出版当初から知っていましたが、私は自分のことを感謝をしない人間だとは思っていなかったので、このワークは必要あるの?と思ったし、何でも三日坊主の私に、28日間も続けるなんてのは無理だーと思って、読んでいませんでした。
でも、鬱屈した毎日を送っていたので、どうにかこの状況を打破したい!と真剣に思い、今までの私だったらやっていないであろう、この感謝のワークに挑戦してみたのでした。
28日間の色々なワークの中で、一番大変だったのが、”毎朝10個、感謝することを書き出す”というもの。
始めの10日くらいはすらすら書けるのですが、、、だんだんネタが尽きてくるんです。(ネタって言っていいものかわからないけど^^;)でも本当に、1日に何回も感謝する事を考えていると、何に感謝したらいいのか困る時が来るんです。
…そうしたら、今度は、”当たり前にあるもの”に感謝の目が向いていきます。
朝、太陽が昇ることに感謝します。
息を吸えば必ずある空気に感謝します。
心地よい風に、恵みの雨に、山にある木々に、鳥や虫の声に、生命が営むこの地球という奇跡の星に感謝したくなります。
思い通りに動いてくれ、働きまくりの右手と左手に感謝します。
いつも体を支えて、好きなところへ連れて行ってくれる両足に感謝します。
絶えず動き続ける心臓に感謝します。
全身を巡る血液に、変なものを食べてもちゃんと消化してくれる内臓に、美しい景色を見せてくれる目に、美味しさを感じてくれる舌に、今まで生きてくれていたこの体のすべてに感謝したくなります…。
私は、今まで自分は感謝しない人間じゃないって思っていました。
でも、気づいたんです。
感謝する事を、自分の視点で勝手に選んでいたんだなってことに。
空気があって当たり前。太陽が昇って当たり前。
手足を酷使しても、心臓が毎日動いていても、それらにありがとうって言った事なんてなかったなー…と。
この感謝のワークをして、気づく事、心に響く事って、ひとそれぞれだし、また状況によっても違ってくると思います。
私が、このワーク中に一番感謝の気持ちが湧いてきたのは、”自分という存在”に対してでした。
”自分が生きている事”に心からありがとうって思えました。
”自分がこの世に生まれた事”に、心の底から嬉しく、有難いって思えました。
生きてるって、すごい事なんだ。
数年前、今から思うと少し鬱っぽかったのかもしれないけど、
私が生きてる意味ってなんなんだろう、この世にいる価値ってあるのかな、とかをもんもんと考えている時期がありました。
その時たまたま観ていたテレビに出ていた、小説家の五木寛之が言った言葉、
「価値を求めて生きるんじゃない。生きている事に価値があるんだ。」
という言葉に救われたのですが、
この言葉の意味を、今やっと理解できた気がします。
感謝のワークが終わった今、素晴らしい人たちとの出会いと温かい人のご縁で、2ヶ月の辛い状況から、豊かで満たされる毎日に状況が一変しました。
9月は自分の状況の変化に合わせて駆け抜けましたが、笑いと幸せと温かさに溢れた楽しい一ヶ月でした。
当たり前だと思っていた事に、涙が出るほど感謝できるものがあります。
私も、あなたも、生きているただそれだけですごい事。
人だけじゃなくて、動物も、植物も、木も虫も微生物も菌も生きている、ただそれだけですごい。
ものすごい奇跡が、そらじゅうに転がっていることに気づける、感謝のワークです。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
みなさんは毎日、感謝してますか?何に感謝しますか?